『DEARDROPS』那倉怜司 : 大人みたいな子供、子供みたいな大人

音楽を、「神との戦い」の道具には堕さないこと。つまりは、そう位置付けてもいいのだろう。DEARDROPS出版社/メーカー: OVERDRIVE発売日: 2010/06/18メディア: DVD-ROM購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (6件) を見る 本作はおそらく、”そこまでで…

『うみねこのなく頃に 散 Episode8 Twilight of the golden witch』竜騎士07 : 「手品エンド」補遺

手品エンドで描かれたのは、「幻想ではなく真実を直視すること」ではないという一点について。 小此木社長と天草の真意を巡るやりとりが分かりやすい。 あの推理の中身が"尤もらしいかどうか""筋が通っているかどうか"は問題ではないので、具体的には引かない…

『うみねこのなく頃に 散 Episode8 Twilight of the golden witch』竜騎士07 : わたしが信じた魔法、あなたが残した手品

[同人PCソフト]うみねこのなく頃に散 Twilight of the golden witch[第5話?第8話]出版社/メーカー: 07th Expansionメディア: DVD-ROM購入: 7人 クリック: 212回この商品を含むブログ (20件) を見る 橋を両側から架けねば成り立たないもの、あるいは、手を…

『Dies irae -Acta est Fabula-』正田祟 : 起源と超克

Dies irae ~Acta est Fabula~ 完全版初回版出版社/メーカー: light発売日: 2009/12/25メディア: DVD-ROM購入: 1人 クリック: 90回この商品を含むブログ (13件) を見る 物語を二つの流れ(香純&マリィ / 螢&玲愛)に割ったのは、おそらく「主人公が取りこぼす…

『うみねこのなく頃に Episode7 Requiem of golden witch』竜騎士07 : プレイメモ&考察

うみねこのなく頃に Episode.1 オリジナルサウンドトラック Essenceアーティスト: ゲームミュージック出版社/メーカー: フロンティアワークス発売日: 2009/08/26メディア: CD クリック: 10回この商品を含むブログ (10件) を見る『うみねこのなく頃に Episode…

『犬憑きさん』唐辺葉介 : 100億光年、隣のあなた

犬憑きさん 上巻 (スクウェア・エニックス・ノベルズ)作者: 唐辺葉介,Tiv出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2009/03/27メディア: 新書購入: 17人 クリック: 684回この商品を含むブログ (40件) を見る犬憑きさん 下巻 (スクウェア・エニックス…

『戒厳聖都』 ニトロプラス(監督・シナリオ 奈良原一鉄) : 剣鬼

全ては、但し書きつきの”死者の夢”ではあるが。BLADE ARTS 刃鳴散らす Original Soundtrackアーティスト: ゲームミュージック出版社/メーカー: ニトロプラス発売日: 2005/11/25メディア: CD-ROM クリック: 176回この商品を含むブログ (3件) を見る いきなり…

『ペルソナ3 FES』 アトラス : 『ペルソナ3』は『ジョジョ三部』。

和製RPGの一翼を担う『女神転生』の、外伝である『ペルソナ』シリーズ。今回のエントリでは、その第三作目にして話題となった『ペルソナ3』について書きたいと思います。ペルソナ3フェス(通常版:単独起動版)出版社/メーカー: アトラス発売日: 2007/04/1…

『僕と一ルピーの神様』 ヴィカス・スワラップ : 偶然が証したもの。

ぼくと1ルピーの神様作者: ヴィカス・スワラップ,子安亜弥出版社/メーカー: ランダムハウス講談社発売日: 2006/09/14メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 50回この商品を含むブログ (58件) を見る 映画化され、少し前に話題となった『スラムドック・ミリオ…

『PSYCHE プシュケ』 唐辺葉介 : 世界の台本と僕、そして光。

PSYCHE (プシュケ) (スクウェア・エニックス・ノベルズ)作者: 唐辺葉介,冬目景出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2008/07/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 29人 クリック: 950回この商品を含むブログ (85件) を見る 作品には死の匂い…

『忘レナ草』 ユニゾンシフト(渡部好範) : 【はしがき】 「人形」と「所有」

ええと、ですね。(こちらは「です・ます」調で) 本当は、ヒロインの「所有」って云々、みたいな話をしたくてひっぱりだして来た作品だったんです、『忘レナ草』。 『AIR』の最後の方でカラスになって〜の話よりもさらに、主人公が人間として真っ当に機…

『忘レナ草』 ユニゾンシフト(渡部好範) : 時の砂・月の雫

忘レナ草 オリジナルサウンドトラック&アレンジアーティスト: ゲーム・ミュージック出版社/メーカー: ファースト・スマイルエンタテインメント発売日: 2002/09/19メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (1件) を見る 人は忘れるから生きてゆける。…

『マギ』 大高忍 : 王様とマギ

マギ 1 (少年サンデーコミックス)作者: 大高忍出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/12/18メディア: コミック購入: 6人 クリック: 179回この商品を含むブログ (88件) を見る 誰もが皆はじめは、純粋な願いを持っていた。 生来的、あるいは身体的な欲求と呼ん…

『ボクラノキセキ』1巻 久米田夏緒  : 『AURA』2巻、ただし竜端子は本物です。

見返して、べた褒めブログ然とした印象がなんなので佳作を。先日ペトロニウスさんがラジオで思い入れを語った『ボクラノキセキ』。ボクラノキセキ 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)作者: 久米田夏緒出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2009/02/25メディア: …

『刃鳴散らす』 ニトロプラス(奈良原一鉄) : 鬼刃

BLADE ARTS 刃鳴散らす Original Soundtrackアーティスト: ゲームミュージック出版社/メーカー: ニトロプラス発売日: 2005/11/25メディア: CD-ROM クリック: 176回この商品を含むブログ (3件) を見る ニトロプラスで刀で復讐譚といえば、それは『鬼哭街』だ…

『ブラッドジャケット』 古橋秀之  : 夜を往くもの、明に去るもの

本編の主人公の一人であるアーヴィング・ナイトウォーカーとミラ・ヘルシングが出逢うまで、物語は狂騒と狂想の空気に満ちている。 積層都市は混沌を極め、物理法則とその科学が魑魅魍魎の類に乱され続け、それを後追いしてなんとか世界の形に治めているとい…

『水月』 F&C(トノイケダイスケ) : 「流れる時間」を取り戻すために

予定地です。

『Steins;Gate (シュタインズ・ゲート)』 5pb   : 【補論】 "鳳凰院凶魔"の戦い

Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (数量限定版) - Xbox360出版社/メーカー: 5pb.発売日: 2009/10/15メディア: Video Game購入: 7人 クリック: 286回この商品を含むブログ (72件) を見る そもそもの「まゆりの見舞われる不幸」そのものが、偶発的な悲劇で…

『化物語』 新房昭之監督   : この背景は〝会話劇のため〟か?

化物語 第一巻 / ひたぎクラブ【完全生産限定版】 [Blu-ray]出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2009/09/30メディア: Blu-ray購入: 37人 クリック: 424回この商品を含むブログ (163件) を見る 演出について詳しくはないので、原作者である西尾維新のフ…

ひー

ブログにまとまった文章を書くのって、意外と大変なものであった。 ともあれ、今後なにから書いていくかなどを考える。 『水月』論 コンシューマRPGの、プレステ初期からプレステ2辺りまでの名作選。 個人的な殿堂に入る既鑑賞の映画・小説・マンガ・ゲ…

『嫌われ松子の一生』 中島哲也監督   : 愛されるから、愛するのではなく

嫌われ松子の一生 通常版 [DVD]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2006/11/17メディア: DVD購入: 2人 クリック: 91回この商品を含むブログ (435件) を見る あまりにも残酷な末路だからだろう、松子自身を時系列に従って長々と描写…

「傷付き、傷付けることへの覚悟」と「傷付けることはないように思考し続ける意思」

理解できない他者に対し「それでも優しくあろう」とするのなら、相手の持つ理解できない・感情移入できない幻想である「常識」や「歴史」を、むしろ全力で尊重しなければならない。機械的で表層的な対応は無礼ではなく、相手に「共感」出来ていない自分の心…

『Steins;Gate (シュタインズ・ゲート)』 5pb   : 無かったことにはしてはいけない。その行為は、決して無駄ではないのだから

Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (数量限定版) - Xbox360出版社/メーカー: 5pb.発売日: 2009/10/15メディア: Video Game購入: 7人 クリック: 286回この商品を含むブログ (72件) を見る あらかた感想は出揃っているので、直接的に触れられることの少ない…

ぜろから

3歳の頃から、ゲームをしていた。 家から幼稚園までが遠かったので、朝の10時も近くなる頃、母親のチャリの後ろに乗って運ばれていく。それまでの、朝の時間。 ぼくは毎朝のように竜王>を倒していた。 今となってはほとんどやらないやり込みプレイのつも…

このブログには、どんな内容が、どう配置されているか?

作品を、自分の好みでリスト化して、感想も付いてるかも? という文章がメインです。 【物語について】 間作品的にテーマやモチーフ、プロット等について考えたことを書く場合に使います。 【メディア・タグ】 そのまま、「その作品が書籍なのかゲームなのか…